Bさんには、子宮後壁に三センチの子宮筋腫があることがわかっていました。しかし、症状もなく筋腫自体が小さいことから、とくに治療はせず経過観察していたところ、妊娠が判明しました。妊娠経過に伴い、子宮筋腫は少Lすつ成長し、六センチくらいになりました。筋腫の変性やそれに伴う切迫早産にはなりませんでしたが、この筋腫に邪魔されて、赤ちゃんは横位になったり、骨盤位(逆子)になったりしていました。しかし、妊娠一〇か月までには頭位となり、また、児頭も筋腫より下方に下がって経腟分娩可能と判断されたのです。Bさんは年齢的なこともあり、妊娠糖尿病になりましたが、食事療法のみでコントロールできました。しかし、妊娠二九週、高血圧が出現し、妊娠中毒症と診断され、ついに入院を余儀なくされましたが、妊娠四〇週二日自然陣発し、無事に三六六六グラムもある大きな男の子を出産したのです。分娩後は、妊娠中毒症や妊娠糖尿病も治癒し、子宮筋腫の大きさも三センチまで戻っており、現在は経過観察のみを行っています。
筋腫は手術以外に完治ができない病気ですが、うまく付き〈甲つことで無事に赤ちゃんを産んだ女性もたくさんいます。ここでは、妊娠を考えた女性が持つ、子宮筋腫に関する疑問や悩みを紹介しています。ただし、症状や状況などによって治療法などが変わることもあります。回答例はあくまでも参考例です。不安なことがあれば主治医とよく相談して、納得のいく治療を受けるようにしましょう。